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緑茶の歴史

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喜多川 歌麿

 

古の昔から 緑茶は身体に良い影響をもたらすものとして尊ばれてきました。

「お茶で一服しましょう。」という言い回しがございますが、その言葉から想像出来ますように、昔緑茶は薬として用いられていました。

日本の茶祖と言われている臨済宗の開祖である禅僧·栄西(えいさい)は、鎌倉時代を代表する医書の中で「茶は養生の仙薬なり。延命の妙術なり。」と記しました。

「養生するには、五臓を健全にすることが大切である。五臓のうち特に心臓は体の中心をなすもので健全にしなければならない。心臓を健全にするためには茶を喫するのが一番の妙術である。」

鎌倉幕府三代将軍源実朝に、茶と共にその効能書として献呈したと言われているその書

《喫茶養生記》の中の一説です。

鎌倉時代の平均寿命は24歳とされている中、なんと栄西は74歳まで長生きをしました。

その他の茶人も、当時の平均寿命の2倍から3倍ほど長生きをしました。

このことからも、緑茶の力を窺い知ることが出来るでしょう。

800年の時を経た今も尚、緑茶の効能は見直され続けております。